クレジットカードの明細を見たら、身に覚えのない「Amazon 600円」の請求があってビックリした経験はありませんか?「勝手にプライム会員にされた!」と感じる方も多いようです。
本記事では、Amazonプライムから600円の請求が来る理由と、その対処法を徹底解説します。返金の条件や手続き方法、今後同じことが起きないための予防策まで、わかりやすくご紹介します。焦らず、順を追って確認していきましょう。
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目次
【結論】Amazonプライム600円請求の正体
まず最初に結論をお伝えします。
600円はAmazonプライムの月額会費です
何もせずに勝手に会員登録されることはありません。必ずどこかのタイミングで、ご自身(または家族)がプライム会員に登録する操作をしています。
現在の会費(2023年8月値上げ後)
- 月額プラン:600円(税込)
- 年額プラン:5,900円(税込)
2023年8月24日以前は月額500円でしたが、値上げされました。そのため「いつの間にか100円高くなっている」と感じる方もいるかもしれません。
なぜ身に覚えのない600円請求が来るのか?主な原因3つ
「登録した覚えがない」と感じる方が多いのはなぜでしょうか。主な原因を3つ解説します。
原因1:無料体験の自動更新を忘れていた(最多)
最も多いのがこのパターンです。
Amazonプライムには
30日間の無料体験
があり、期間終了後は自動的に有料会員に切り替わる仕組みです。
自動更新の流れ
- 無料体験に登録(30日間無料)
- 無料期間中は会費請求なし
- 30日経過後、何もしないと自動的に有料会員へ
- 月額600円または年額5,900円の請求開始
「無料だから試してみよう」と登録したものの、解約を忘れてそのまま有料会員になってしまうケースです。
重要:無料体験登録時に明記されていますが、わかりにくい表記のため見落としやすいのが実情です。
登録完了メールにも記載されていますが、メールを読まずに削除してしまう方も多く、「知らないうちに有料会員になっていた」と感じてしまいます。
原因2:買い物中にワンクリックで登録してしまった
2番目に多いのが、
商品購入時に気づかずプライム会員登録をしてしまうパターン
です。
Amazonで商品を購入する際、配送オプション選択画面に
- 「お急ぎ便を無料で試す」
- 「プライム無料体験を試す」
- 「次に進む(試す)」
といったボタンが表示されます。これをクリックすると、そのままプライム無料体験に登録されてしまいます。
正しい選択
プライム会員にならずに購入したい場合は、「プライム無料体験を試さない」または「通常配送で続ける」を選ぶ必要があります。
急いでいるときや、スマホの小さな画面で操作していると、うっかり間違えてしまうことがあります。
原因3:解約したのにまだ請求が来る(タイミングの問題)
「解約したはずなのにまだ600円請求された」というケースもあります。
考えられる理由
①携帯決済(キャリア決済)を利用している場合
携帯決済では、毎月特定の日付に会費が一時的に確保(仮決済)されます。そのため、解約手続き後でも、更新日に請求が確定してしまうことがあります。
②複数のAmazonアカウントを持っている場合
別のアカウントでもプライム会員になっており、そちらから請求が発生しているケースです。
- 仕事用と個人用でアカウントを分けている
- 昔作ったアカウントを忘れている
- 家族が別アカウントで登録している
複数アカウントを持っている方は、すべてのアカウントで会員状況を確認してください。
③Prime Videoチャンネルなど別サービスの請求
Amazonプライム本体ではなく、Prime Video内の有料チャンネル(NHKオンデマンド、dアニメストアなど)の料金が請求されている可能性もあります。
自分が本当にプライム会員か今すぐ確認する方法
まずは、本当にプライム会員になっているかを確認しましょう。
最速確認方法:Amazonロゴをチェック
Amazonにログインした状態で、
画面左上のAmazonロゴの下に「prime」と表示されていれば会員です
表示がない場合は、プライム会員ではありません。
詳細を確認する方法
スマホアプリの場合
- 画面下部の人型アイコンをタップ
- 「アカウントサービス」をタップ
- 「プライム会員情報の設定・変更」をタップ
- 「プライム会員情報の管理」で契約状況を確認
PCブラウザの場合
- 画面右上の「アカウント&リスト」をクリック
- 「Amazonプライム会員情報」をクリック
- 会員ステータス、次回更新日、支払い方法が表示される
ここで「お客様はプライム会員ではありません」と表示されれば、現在は会員ではありません。それでも請求が来ている場合は、別の原因を疑う必要があります。
600円請求が来たときの対処法【ステップ別】
身に覚えのない600円請求が来た場合、以下の手順で対処しましょう。
ステップ1:請求の詳細を確認
まず、本当にAmazonプライムの請求なのかを確認します。
確認すべきポイント
- 請求日:毎月同じ日付に請求されているか
- 請求金額:600円(月額)または5,900円(年額)
- 明細の表記:「AMZN PRIME」「Amazonプライム」など
決済方法別の確認場所
- クレジットカード:カード会社の明細
- PayPay:PayPayアプリの取引履歴
- キャリア決済:携帯電話の請求書
- Paidy:Paidyアプリの利用明細
ステップ2:Amazonアカウントで利用状況を確認
Amazon公式サイトまたはアプリで以下を確認します。
- 「アカウントサービス」→「お支払い履歴」
- プライム会費の請求履歴を確認
- 「メンバーシップおよび購読」から登録中のサービスを確認
Prime Videoチャンネルなど、プライム本体とは別のサービスに登録していないかもチェックしてください。
ステップ3:不明な場合はAmazonに問い合わせ
原因がわからない場合は、Amazonカスタマーサービスに問い合わせましょう。
問い合わせ方法
チャットで問い合わせ(おすすめ)
- Amazonアプリ下部の「≡」→「カスタマーサービス」
- 「Amazonプライム会員」を選択
- 「会員情報管理」を選択
- 「カスタマーサービスに連絡」→「今すぐチャットを開始」
電話で問い合わせ
- 同じ手順で「今すぐ電話をリクエストする」を選択
- 電話番号を入力して「今すぐ電話がほしい」をタップ
- 数分以内にAmazonから電話がかかってくる
24時間365日対応で、日本語でサポートが受けられます。
Amazonプライム会費の返金は可能?条件と手順
誤って有料会員になってしまった場合でも、条件を満たせば返金を受けられます。
返金される条件
全額返金される場合
プライム特典を一度も利用していない場合、会費の全額が返金されます。
利用していない特典とは
- お急ぎ便・お届け日時指定便
- Prime Video視聴
- Prime Music利用
- Prime Reading利用
- Amazon Photos利用
- その他すべてのプライム特典
日割り返金される場合
特典を利用している場合は、最後に利用した日までを日割り計算した金額が返金されます。
返金手続きの方法
返金を受けるには、プライム会員を解約する必要があります。
スマホアプリからの解約手順
- 画面下部の「≡」→「アカウントサービス」
- 「プライム会員情報の設定・変更」
- 「プライム会員情報の管理」を展開
- 「会員情報を更新し、プライムをキャンセルする」
- 「プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める」
- 「特典と会員資格を終了」
- 「会員資格を終了する」
- 「今すぐ解約する」
PCブラウザからの解約手順
- 「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」
- 「プライム」をクリック
- 「会員情報を更新し、プライムをキャンセルする」
- 「プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める」
- 「特典と会員資格を終了」
- 「会員資格を終了する」
- 「今すぐ解約する」
解約画面で返金予定額が表示されます。特典未利用の場合は、会費全額が返金対象として表示されるはずです。
返金のタイミングと方法
返金処理期間
解約手続き後、2〜3営業日以内に返金処理が行われます。
返金先
会費を支払った方法と同じ方法で返金されます。
- クレジットカード払い → クレジットカードに返金
- Amazonギフトカード払い → ギフトカード残高に返金
- キャリア決済 → 携帯電話料金から減額
- PayPay → PayPay残高に返金
注意:現金での返金は行われません。
今後の勝手請求を防ぐ!予防策5つ
同じことを繰り返さないための予防策をご紹介します。
1. 無料体験登録時は即座に自動更新をオフに
無料体験を開始したら、すぐに自動更新を停止しておきましょう。
重要:無料期間中に解約予約しても、期間終了まではプライム特典を利用できます。
解約予約の手順は前述の解約方法と同じです。「○月○日に特典と会員資格を終了」という表示になり、その日までは無料で使えます。
2. 商品購入時の配送オプション選択を慎重に
Amazonで買い物をする際、配送オプション画面で以下のボタンに注意してください。
- 「お急ぎ便を無料で試す」
- 「プライム無料体験を試す」
- 「次に進む(試す)」
これらをクリックするとプライム登録されます。
プライムに登録せず購入する場合
「プライム無料体験を試さない」または「通常配送で続ける」を選択してください。
3. 決済明細を毎月チェック
クレジットカードや決済サービスの明細を毎月確認しましょう。
チェックポイント
- 毎月600円の定期的な引き落としがないか
- 「AMZN」「Amazon」「プライム」の表記
- 身に覚えのない請求日
早期発見できれば、返金も受けやすくなります。
4. 家族とアカウント情報を共有
家族が同じクレジットカードや決済方法を使っている場合、以下を共有しましょう。
- 誰がどのアカウントでAmazonを使っているか
- プライム会員に登録したか
- 無料体験を開始したか
特にお子さんがタブレットやスマホでAmazonを使う場合、誤操作で登録してしまう可能性があります。
5. 複数アカウントがある場合は整理
複数のAmazonアカウントを持っている場合、以下を確認してください。
- どのアカウントがプライム会員か
- 使っていないアカウントの解約
- できれば1つのアカウントに統一
古いアカウントでプライム会員になっていることに気づかず、二重請求されているケースもあります。
Amazonプライム詐欺メールにも注意
「Amazonプライム会費の請求」を装った詐欺メールも増えています。
詐欺メールの特徴
- 「支払いエラーが発生しました」
- 「アカウントが停止されます」
- 「24時間以内に確認してください」
- 不自然な日本語
- 偽のログインページへのリンク
対策
- メールのリンクは絶対にクリックしない
- Amazon公式サイトまたはアプリから直接ログインして確認
- 送信元のメールアドレスを確認(amazon.co.jpドメイン以外は疑う)
- 不審なメールは「amazon-security@amazon.co.jp」に転送して報告
結局、Amazonプライムは継続すべき?判断基準
誤って登録してしまった方の中には、「せっかくだから使ってみようかな」と考える方もいるでしょう。
月額600円で利用できる主な特典
- 配送料無料(お急ぎ便・日時指定便も)
- Prime Video(映画・ドラマ見放題)
- Prime Music(200万曲聴き放題)
- Prime Reading(電子書籍読み放題)
- Amazon Photos(写真ストレージ無制限)
- プライム会員限定セール・先行タイムセール
- その他15以上の特典
継続をおすすめする人
- 月2回以上Amazonで買い物をする
- Prime Videoで映画やドラマを見たい
- 配送料を気にせず買い物したい
- セールで先行購入したい
解約をおすすめする人
- Amazonでほとんど買い物をしない(月1回以下)
- Prime Videoなどのサービスを使わない
- 配送料を払っても構わない
- 他の動画配信サービスを契約している
年額プラン(5,900円)の方が年間1,300円お得ですが、まずは月額プランで1ヶ月試してみて、本当に必要か判断するのがおすすめです。
よくある質問
Q. 解約したのに次の月も請求が来ました。なぜですか?
A. 以下の理由が考えられます。
①解約手続きが完了していない(確認メールは届いていますか?)
②別のAmazonアカウントでも登録している
③携帯決済の場合、タイミングにより翌月も請求される場合がある
④Prime Videoチャンネルなど別サービスの請求
アカウント情報を再確認し、不明な場合はAmazonに問い合わせてください。
Q. 家族が勝手に登録したようです。返金されますか?
A. 特典を利用していなければ全額返金されます。ただし、誰が登録したかに関わらず、アカウント名義人の責任となります。今後は家族でアカウント管理について話し合い、誤登録を防ぐ対策をとりましょう。
Q. 600円ではなく5,900円請求されました
A. 年額プランで登録されています。月額プランは600円ですが、年額プランは5,900円です。無料体験登録時に年額プランを選択していた可能性があります。特典未利用なら全額返金されますので、すぐに解約手続きをしてください。
Q. プライム会員ではないと表示されるのに請求が来ます
A. 以下を確認してください。
①別のAmazonアカウントで登録していないか
②Prime Videoチャンネルなど別サービスの請求ではないか
③詐欺メールではないか(本当にAmazonからの請求か確認)
解決しない場合は、Amazonカスタマーサービスに直接問い合わせてください。
まとめ:焦らず確認、適切に対処しよう
Amazonプライムの600円請求は、「勝手に登録された」のではなく、ほとんどの場合は無料体験の自動更新や誤操作が原因です。
重要ポイントのおさらい
- 600円はAmazonプライムの月額会費(2023年8月に500円から値上げ)
- 無料体験は30日後に自動的に有料会員に移行する
- 買い物時の配送オプション選択で誤登録しやすい
- 特典未利用なら会費の全額返金が可能
- 返金を受けるには解約手続きが必要
- 複数アカウントや家族の利用状況も要確認
- 詐欺メールにも注意
身に覚えのない請求が来ても、焦らず順を追って確認すれば解決できます。特典を利用していなければ返金されますし、利用していても日割り計算で返金される場合があります。
今後同じことが起きないよう、無料体験登録時は即座に自動更新をオフにする、決済明細を毎月チェックするなどの予防策を実践しましょう。
Amazonプライムは便利なサービスですが、本当に必要かどうかを見極めて、賢く利用することが大切です。