時事

セサミ黒人差別疑惑「多様性ダイレクト」NHK放送消えた理由は…

発行責任者 (K.ono)

 大きな騒動に発展するのでしょうか。

黒人の女の子に対する複数の差別疑惑

セサミストリート」をテーマにした米国の遊園地「セサミプレイス」で黒人の女の子2人がキャラクターと触れ合おうとしたところ、キャラクターが拒否して通り過ぎた動画、さらには別の動画では着ぐるみの人が黒人の女の子をお腹で突き飛ばしているように見える動画が出回り、世界中で大炎上しています。

 米国に根強く残る黒人問題。これまでさまざまな企業やブランドが同様の問題を起こしダメージを被ってきましたが「セサミストリート」関連で疑惑が浮上するのは、大きな問題があるようです。

「セサミ」はこれまで、差別や格差、貧困などをキャラクターに落とし込み子どもたちに訴えていく取り組みで評価されてきました。自閉症やアジア系のキャラクターが生まれるなど、ストレートに多様性を訴えてきたのです。

 そんな「セサミ」が着ぐるみの個人とはいえ人種差別的な行動をしてしまったとなれば、これまでとのギャップでブランドのイメージを大きく失墜させる出来事になり得ます。

 もともと賛否両論を呼んできた「セサミ」ですが、その部分にも改めて注目が集まりそうです。

NHKでかつて放送

「アメリカの非営利団体・セサミワークショップが制作する子ども向けテレビ教育番組としてスタートし、日本でもNHKでかつて放送されていました。

ゲイのカップルの親を持つキャラクター、薬物依存の親を持つ子供、刑務所にいる親が登場したりと、キャラクター造型が多様性を意識したものが多く、それが時に賛否を呼ぶこともありました。NHKの放送が終わったことにも関係があるのでしょうか……。

そんな『セサミ』からこうした問題が出たことで、今後さまざまな議論がなされるでしょうね」(web系ライター)

 セサミプレイスは「ロジータのパフォーマーは意図的に少女を無視したわけではなく、誤解があったことにショックを受けている」と主張。果たして真実は……。
(文/田中陽太郎)