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熊本で海難女児を救った男性に賛辞も…「二次被害の危険」本来は行くべきではない?

発行責任者 (K.ono)

 3日熊本県天草市五和町の若宮海水浴場で、浮輪に乗って遊泳中だった小学4年の女子児童が風にあおられて沖に流されました。

「二次被害」を懸念

 同海水浴場に友人と訪れていた塗装業寺本清空さんは、女子児童の泣き声に気づき、すぐに泳いで救助へ。岸まで連れ戻し、女子児童を救いました。天草広域連合消防本部は4日、寺本さんを表彰しました。寺本さんは「助けることに必死だった。岸に戻って女の子が笑顔になっていたので良かった」と語っていたと「読売新聞」が報じています。

 あまりにも勇気ある行動で世間から称賛されている寺本さん。世間からも「素晴らしい行動」「子どもの命を救った」「ご両親は感謝してもしきれないはず」など、最大級の賛辞が並んでいます。

 その一方「二次被害」を懸念する声もあります。寺本さんは「泳ぎが苦手」ということで、結果として子どもを救うことに成功しましたが、寺本さんも事故に巻き込まれるという最悪の結果になる可能性は、確かに否定できません。

「まずは自分の安全を確保」?

 海上保安庁の公式HPにも『溺れた人を見たときの対処法』が記されていますが、そこにも「溺れた人を助けるために、水に入るのは危険です。まずは自分の安全を確保し、道具を使うなどして助けましょう。」とあり、海水浴場なら「海水浴場内で溺れた人を見たときは、海水浴場の監視員、ライフセーバーやまわりの人などに助けを求めましょう。」、海水浴場以外の場合には「緊急通報用電話番号の118番(海上保安庁)、110番(警察)、119番(消防)に救助を求めましょう。この場合、①どのような事故か、②事故の場所、③事故者の人数、④通報者の名前と連絡先が重要です。落ち着いて連絡しましょう。」とあります。

 寺本さんの行動は称賛されるべきことなのは、誰もが認めるところでしょう。しかし、助けなければならない気持ちと、無闇に助けようとしてはならない、という指示の間で非常に難しい判断が迫られるのは間違いありません。

 ベストな行動は何であるのか……なかなか答えが出ない問題なのは間違いないでしょう。
(文/堂島俊雄)