宗教法人「幸福の科学」の創始者、大川隆法総裁が亡くなった。66歳だった。
2009年には政治団体「幸福実現党」も設立
大川総裁は1986年に同法人を設立し、数多くの信者を得た。また、2009年には政治団体「幸福実現党」も設立するなど、政界進出にも意欲を燃やしていた。
大川総裁と絶縁しYouTuberなどで活動をしている長男・宏洋氏は「デイリー新潮」(新潮社)の取材にも「(悲しみは)まったくない。父親と思っていない」と淡々としており、「遺産をめぐって、骨肉の争いが始まる可能性がある」としている。
良くも悪くも話題に上ることが多かった大川総裁と「幸福の科学」。政界への思いも抱いていたことから、夢半ばだったことは間違いない。最近は新興宗教への風当たりも強い世相ではあった。
大川総裁といえば「守護霊」「生霊」と称し、自身に過去の人物が憑依し話をする、というのがあまりにも有名。人智を超えた超常現象かと思いきや、ネット上では「イタコ芸」としてネタにされるのが基本だ。
ブルース・リー、高倉健、果てはイエス・キリストまでやったと言われる大川総裁。壮大すぎてさすがにイタコ芸と言われても仕方がないか。
しかし、大川総裁は世間の評判は見ていたのかもしれない。記者に聞いた。
瞬間的なバッシングは極力避けていたのでは
「コロナ禍で頻発した、芸能人の自殺に関してはそういった行動はしなかったですね。三浦春馬さんや竹内結子さん、最近ではダチョウ俱楽部の上島竜兵さんも亡くなりましたが、話には出ていません。
世間がどう反応するのかを人一倍考えていた方だったようですし、瞬間的なバッシングは極力避けていたのでは、というのはわかります。イタコ自体がバッシングの対象になりがちなので何とも言えませんが、いずれにせよ、注目される人物ではありましたね」
2017年には当時テレビ・映画で活躍中だった清水富美加が「幸福の科学」に出家したことで世間を大きく騒がせた。現在も千眼美子として清水は活動している。
いずれにせよ、世間にインパクトを残した大川総裁。ご冥福をお祈りしたい。
(文/編集部)