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オークス「リバティアイランド勝率44%」の衝撃…川田将雅? 血統? 距離?重要な「イメージとJRAデータ」とは

発行責任者 (K.ono)

 21日に開催されるオークス(G1)。樫の女王を決める1戦は春の競馬界において重要な1ピースだが、今年は断然の「1強」ムードだ。

なぜか「本当に大丈夫か」という声も

 それもそのはず。桜花賞馬リバティアイランドは阪神JFも含め2戦連続で一気の末脚で圧勝。桜花賞では上がり32.9という究極の末脚を披露している。

 すでに「牝馬三冠」「秋は海外へ」という声すらも出ている才媛だが、なぜか「本当に大丈夫か」という声も目に付くのは事実だ。パフォーマンスはもちろん、血統面も特に問題はない。

 よく言われるのが「1600mまでの経験しかない」という点だ。しかしこの点はアーモンドアイなどが覆している。

 また、鞍上川田将雅騎という指摘もある。2014年のオークスで同様の末脚を武器に1番人気だったハープスターを2着にしてしまったという面だ。こちらに関しても、そこからの川田騎手の成長や勝負のあやを考えれば無視してもいい範囲だ。

 となると、やはり「過去の印象やデータ」ということになってくるだろう。先述のハープスターのように「オークスで単勝1倍台になるような馬は信用できない」というイメージがどこかにあるのだ。

 データで見ると、確かにその点は気になってくる。2000年代以降オークスで1倍台で人気になった馬はアドマイヤグルーヴ、ブエナビスタ、デアリングタクトなど9頭いるが、勝率は44%(4勝)に過ぎない。

シーザリオやブエナビスタ、アーモンドアイ

 勝ち馬を見ると、シーザリオやブエナビスタ、アーモンドアイなど後も名馬と言われた馬たちはそもそもマイラーとは言えない成績を残しており、桜花賞を制した「生来のマイラー」が敗れている傾向にある。この話の分かれ道は「リバティアイランドがマイラーか否か」という点に絞られる。

 血統面では前述の通り不安はない。ドゥラメンテの代表産駒は長距離王のタイトルホルダー。母ヤンキーローズはロベルト系で距離適性も問題はない。

 レースぶりを見ても「むしろマイルが心配」なレース運びのようにも見える。それだけに、現状「やはり死角はない」という他ないのが実状だ。

 あとは「1倍台の勝率44%」という数字くらいだろうか。仮に2倍台になればまた考えも違うが、恐らくそんなことにはなるまい。

 まさに「細かすぎる指摘」になってしまうが、後方一気のパターンも想定できるため、思い切った逃げに出し抜かれる危険性くらいはあるかもしれない。それくらいしか言えないほど、リバティアイランドの強さは確かなものに見える。本番が本当に楽しみだ。
(文/堂島俊)