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香川照之のコメントは「市川猿之助無理心中」直前にセクハラ報道…狭すぎる歌舞伎界で「現代の常識」に気づけずか

発行責任者 (K.ono)

 18日、歌舞伎俳優の市川猿之助さんが、両親と自宅で倒れているところを発見された。母親は死亡が確認され、父親は重体。猿之助さんも意識もうろうの状態だという。

「セクハラ・パワハラ問題」を「女性セブン」が

 歌舞伎俳優としてはもちろん、ドラマや映画にも多数出演する売れっ子として知られる猿之助さん。それだけにこの報道は衝撃的だ。

 同日には「セクハラ・パワハラ問題」が「女性セブン」(小学館)で報じられたばかりであり、その点と関連付ける意見も多く見受けられる。それにしても「無理心中疑惑」が出るような事態になるとは誰が想定しただろうか。すでに遺書のようなものも見つかっているという。

 今回の件で、改めて注目を浴びているのが香川照之だ。昨年「週刊新潮」(新潮社)で銀座のホステスへの暴力行為などでバッシングを受け、報道番組や出演作品を降板するなどの事態に陥った。現在も復帰の目処は立っていない。

 猿之助さんと香川は従兄弟の関係にあり、映像作品の共演では「そっくり」と話題になったこともある。それだけに香川のスキャンダルの際にも猿之助さんが大きな注目を浴びた。

「遊びも芸の肥やし」という文化が根強い

「あの騒動の際にも『猿之助さんが香川さんに助け舟を出すのではないか』という報道もありましたからね。その猿之助さんのセクハラ騒動ということで、衝撃とバッシングは大きなものになることは想像に難くありません。

それだけに今回の出来事をスキャンダル記事と関連付ける声が多く出てしまうのは当然ではあります。今やネットバッシングを避けることは不可能に近い状況です。先を考えて苦悩したのは間違いないでしょうが、それにしても驚きです。回復を待ちたいです」

 歌舞伎界は「遊びも芸の肥やし」という文化が根強いが、現代社会ではそうそう許されるものではなくなってきている。しかし、閉鎖的な歌舞伎界でそれに気づけない部分もあるのかもしれない。

 いずれにせよ、猿之助さんの回復を心より願いたい。
(文/堂島俊雄)