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ジャニーズ「紅白0」後に櫻井翔も東山紀之も消える…ジャニー喜多川問題とテレビ

発行責任者 (K.ono)

 ジャニーズ事務所の創始者・ジャニー喜多川氏の性加害問題が、いまだ波紋を呼んでいる。

ダムが決壊したような状況

 これまでの被害者は1000人以上いるという話もあり、現在も元ジャニーズJr.からの暴露が続いている状況だ。これまで無視され続けてきた問題が表に出たことで、ダムが決壊したような状況になってしまっている。

 現社長である藤島ジュリー景子氏が謝罪動画を出し、その様子はテレビでも報じられ「これでメディアとジャニーズの癒着も終わりか」といった声も多かった。

 しかしジュリー氏が「(性加害を)知らなかった」と発言したことに対する追及などはまるでないまま現在に至っており、相変わらずテレビとジャニーズ事務所の関係は続いているのではないか、と世間の疑念は晴れていない。

 また、30日のテレビ朝日定例会見では、同局の篠塚浩社長が「ジャニーズタレントの起用に関しては今後も変更はない」と発言しさらに波紋を呼んでいる。

 同局では『サンデーLIVE‼』のメインキャスター東山紀之が今回の問題について言及したが、特に出演の変更はなし。ジャニーズ事務所への忖度が激しいとされる『ミュージックステーション』の起用も変わらないということだろう。

 恐らく他局も右にならえだ。日本テレビでも『news zero』で櫻井翔が月曜キャスターを務めるが、今回の問題には言及なし。「何も語れないキャスターなどいらない」等厳しい意見も相次いでいる。

鍵を握るのは年末の『NHK紅白歌合戦』

 ただ、このままでは終わらないというのがメディア関係者の見解だ。

「鍵を握るのは年末の『NHK紅白歌合戦』です。一部では『紅白からジャニーズが消える』というウワサもありますし、世間の反発を考えればNHKも動かざるを得ないでしょう。NHKがあからさまなことをすれば、民放も続く可能性は充分にあります。

かつてのSMAP、TOKIO、V6、嵐、そして近年のキンプリと超がつく人気グループの影響力が強かった時代ならまだしも、これらのグループは今実質すべて存在しません。求心力などの面でも魅力はなくなってきています。どこまで忖度をし続ける意味があるのか……」

 ジャニーズのXデーは年末か。
(文/堂島俊)