21日のオークス(G1)は1番人気のリバティアイランドの二冠なるか、という点に大きな注目が集まっている。
ゴールデンハインド
阪神JF、桜花賞と外から一気の末脚でライバルをなで斬りしたレースぶりは圧巻の一言。上がり32.9という数字も他の追随を許さず「オークスはこの馬」という声は引きも切らない。
ただ、馬券ファンとしては額面通りの結果では面白くない。しかし真っ向勝負では苦しいだろう。となれば、やはり後方からレースを進めそうなリバティアイランドを「出し抜く」馬ということになる。
出し抜く筆頭は、フローラS(G2)勝ち馬のゴールデンハインドだろう。前走では7番人気だったが果敢に逃げを打ち、終いも上り34.1にまとめて1番人気ソーダズリングの追撃を振り切った。
父ゴールドシップということで距離適性は問題ないだろう。18日に発表された枠順ではリバティアイランドと同枠の3枠6番と好枠も引き当てた。内目の偶数枠である。
フローラSでも見せた逃げ切りを期待するファンも多い。
愛されホースの息子
「直前追い切りでは美浦Wで6F82秒1-37秒7-11秒6と軽快な動きを見せ、仕上がりはいいようです。鞍上の菅原明良騎手も『自分の競馬をするだけ』と逃げ先行をほのめかしています。スタートさえ躓かなければ侮れない存在になると思います。
また、ゴールドシップ産駒は2021年のオークスでユーバーレーベンも勝利しています。同じくラフィアンですし、あの時もフローラSからの参戦と共通点は多いです。なかなかに不気味な存在と言えるでしょう。
ユーバーレーベンもそうですが、ゴールドシップが非常に愛されたアイドルホースだったので、その子どもたちが活躍すると喜ぶファンは多いですよ。長く種牡馬を続けて欲しいと思うファンもたくさんいますし、ゴールデンハインドにも期待ですね」
果たして最強リバティアイランドを出し抜くことができるのか、注目が集まる。
(文/城島健次郎)