ジャニーズ事務所の創始者・ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れる芸能界。
「タレントに罪はない」「出演などはこのまま継続」
数十年にわたり多数の少年たちが被害にあってきたという衝撃の事実がネットを中心にメディアで拡散。大問題となり、テレビ局も無視できない状況になり、同事務所の藤島ジュリー景子氏も謝罪動画を出す事態となった。
“帝国”を築いたジャニーズ事務所の凋落ということで大きな話題になっているが、テレビ局は一定の報道はしたものの、各局とも「タレントに罪はない」「出演などはこのまま継続」と大きな変更はない様子だ。これが世間のバッシングをさらに強いものにしている。
その中でも特に注目されているのが「今年の『NHK紅白歌合戦』にジャニタレは出てくるのか」という点だ。受信料を支払って放送をしているNHKが世論を無視し問題のある事務所を使い続けるのか、ということだ。今年の年末が、一つの基準になるのは間違いなさそうだ。
『24時間テレビ 愛は地球を救う』
しかし、その前に問題視されているのが『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)である。4月の段階で同事務所の「なにわ男子」がパーソナリティ起用されることが決定している。毎年同番組はジャニーズタレントがパーソナリティになることが慣例であり、同番組自体のうさん臭さも相まって毎度批判の対象になっていた。
今回の性加害問題があってなお、日テレは起用を変更しようとはしないようだ。世間からの批判もどこ吹く風といったところなのだろうか。
『不視聴運動』や『スポンサー離脱』がどれだけ起こるか
「ジャニーズが出るからこそ視聴率が取れる番組ですし、多数のスポンサーが入る番組ですからね。チャリティ番組ではありますが、日テレにとっては莫大な広告収入を生むドル箱ですからね。何としても確保した番組なんですよ。
結局『不視聴運動』や『スポンサー離脱』がどれだけ起こるかでしょうが、日テレとしてもタカをくくっている部分はあるでしょう。それも戦略ならいいですが、公共の電波を使ってやることではないですよね。
テレビ朝日の『ミュージック・ステーション』なども今後ジャニタレをどう使うのか注目されますが、なかなか変わらないかもしれません」(芸能メディア関係者)
テレビ局は視聴者を舐めまくっているらしい。
(文/城島信二)