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ジャニー喜多川性加害「市川猿之助事件で逸らせる」不安の声殺到…同じ「領域」と「セクハラ」で逃げ切りは不可能?

発行責任者 (K.ono)

 18日、自宅で倒れているのが発見された市川猿之助

「アノ問題」が逸らされてしまうのではないか

 両親の市川段四郎さん、母親も倒れており、後に死亡が確認された。猿之助は無事だが、現在は会話のできる状況ではなく、現場で何があったのかが明らかになるのは少し先になりそうだ。

 すでに「自殺未遂」「無理心中」「逮捕」などさまざまな予測や憶測がネットを中心に飛んでしまっている状況だが、ある程度は仕方ないだろう。それほどに衝撃的かつ前代未聞の出来事である。

 今後の展開は全く読めないが、週刊誌が猿之助に関する「セクハラ・パワハラ」報道が出た直後の出来事だったこと、すでに両親が亡くなっていることから、今後猿之助には厳しい追及がなされるのは確実だ。

 webメディアもテレビもこの話題で持ち切りである。センセーショナルの度合いを考えれば驚くこともない状況だ。

 そんな中、一部で「アノ問題」が逸らされてしまうのではないか、との不安の声もある。

ジャニー喜多川社長による性加害問題

「ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川社長による性加害問題ですね。元ジャニーズJr.のカウアン岡本氏の暴露によって世間の注目を浴びました。

最初はテレビ局も無視をしていましたが、世間のバッシングを受けて徐々に報道に触れざるを得ない状況に。最終的にはジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が謝罪をする事態にまでなりました。

ただ、ジュリー氏はジャニー氏の性加害を『知らなかった』、進退については『私が辞職する選択肢も考えた。ただ今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、さらにこれから先、二度と同様の問題が起こらないよう経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜く』など、何とも首をかしげざるを得ない発言に終始したんです。

ジャニーズの膿を出すべくテレビ局も動き出した中、猿之助さんの事件を取り上げることで“風化”しやしないかと不安がる声もあります。テレビ局にもいまだジャニーズ権力は残っていますから。

ただ、今回の猿之助さんの件も『セクハラ』が絡んでおり、性加害とリンクする部分はあります。さらに言えば、歌舞伎界もまたジャニーズと同じく『閉鎖され、権力があり、守られた領域』ですからね。今後セットで語られる機会は増えそうです」(メディアライター)

 風化の心配はなさそうである。
(文/城島信二)