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JRA中堅騎手「日本ダービー手からスルリ」テン乗り鬱憤を鳴尾記念で晴らす理由

発行責任者 (K.ono)

 先月の28日(日)に行われた日本ダービー(G1)は4番人気タスティエーラの勝利に終わった。

レーン騎手の“テン乗り”で勝利

 スキルヴィングの事故死、ドゥラエレーデの落馬など不穏な出来事も多かった日本ダービーだったが、D.レーン騎手の初ダービー制覇は素晴らしいの一言。今後の活躍が楽しみであるが……。

 タスティエーラはレーン騎手の“テン乗り”で勝利。初騎乗での勝利という異例の結果だったが、当然ながらタスティエーラには「前任者」がいる。それが松山弘平騎手だ。

 松山騎手は皐月賞でタスティエーラに騎乗して2着に入った。松山騎手はその前の弥生賞ディープインパクト記念でもタスティエーラで勝利。内容は非常に良かったものの、日本ダービーはレーン騎手に乗り替わりとなってしまった。堀宣行厩舎は外国人騎手を積極的に使うことは知られていることで、今回もその流れということだ。

 しかし、このままで終わらないのが松山騎手だった。ダービーでは青葉賞2着のハーツコンチェルトに騎乗。最後の直線で末脚を伸ばし3着に入った。松山騎手の手腕を証明する内容と言えるだろう。

 しかし、乗り替わったタスティエーラが勝利した事実は、やはり悔しいはずだ。松山騎手自身、レース後「悔しい気持ちでいっぱい」とした。

 松山騎手は、3日(土)の鳴尾記念(G3)で大阪杯5着のマリアエレーナに騎乗する。

すでに小倉記念を勝利する重賞馬

 唯一の牝馬だが、前走の大阪杯、前々走の金鯱賞と牡馬混合戦に出走している点から今回もその面の不安はないだろう。

 すでに小倉記念を勝利する重賞馬であり、人気を集めそうなボッケリーニやカラテなどとも遜色はない。

 松山騎手は金鯱賞でマリアエレーナとコンビを組んでいるが、インから抜け出せず、追うこともできずに8着と不完全燃焼に終わってしまった。

 残念なレースが続く松山騎手だが、期待には応え続けている。まずは鳴尾記念で鬱憤を晴らしたい。
(文/田山亮)