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「暴れ馬」メイケイエール枠に武豊も恐怖? 安田記念「他の邪魔しないで」能力は確かだが…

発行責任者 (K.ono)

 4日(日)に東京競馬場で開催されるマイル頂上決戦・安田記念(G1)。

1枠2番のメイケイエール

 2日に枠順が発表され、連覇を狙うソングラインが大外、ジャックドールが2枠3番の好枠に収まるなど、各々の状況が明らかになってきている。

 そんな中、注目を浴びるのが1枠2番のメイケイエールだ。ここまでG2G3を6勝の強豪牝馬であるが、注目されているのは強さの部分ではないようだ。

 メイケイエールのここ3戦はスプリンターズS、香港スプリント、高松宮記念とG1を走っているが、それぞれ14着、5着、12着と惨敗している。スプリンターズSと高松宮記念に関しては、スタートから道中かかり通しで、最後の直線では力を残せず惨敗というレースが続いている。

 メイケイエールは以前から折り合いを欠くレースが多く、大事なG1で悪癖が出る場合が多い。

 今回も2番に入ったが「逃げ馬のジャックドールにかぶせられたら間違いなくかかる」「もうスタート決めて逃げたほうがいい」など、決してポジティブ捉えられているわけではない様子だ。

『お願いだから他馬の邪魔をしないで欲しい』

「一昨年の桜花賞でも、道中ソングラインに後ろからぶつかるような走りをしてしまい、どちらも惨敗ということがありました。そもそも折り合いが難しく、スムーズに走るのも簡単ではない馬ということです。池添謙一騎手の手腕に疑問を持つ声も多いですが……。

今回も、有力馬の一角であるジャックドール、セリフォス、ソダシが近くにいるので『お願いだから他馬の邪魔をしないで欲しい』といった声は非常に多くなっています。これまでのレースを見れば当然と言えば当然ですね。

ただ、父ミッキーアイル譲りのスピード能力は確かで、そうでなければ重賞を6つも勝てませんよ。もし仮に折り合った場合一気の上位進出もあるだけに、どうしても無視はできないんです」(競馬誌記者)

 強烈な脚を持っているが、それ以上に強烈な気性難。レース展開も含め、馬券ファンを悩ませる存在である。

 願わくば、武豊騎手のジャックドール、D.レーン騎手のセリフォスと何等かのトラブルがないことを祈りたい。
(文/田川亮)