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JRA池添謙一「今年11勝重賞0」でも安田記念メイケイエール「一発」が怖い理由

発行責任者 (K.ono)

 4日(日)に開催される安田記念(G1)。強豪が多数出走を予定するこのレースで、注目と同じくらい心配されているのがメイケイエールだ。

7回目の騎乗となる池添謙一騎手

 ここまで重賞を6勝している実力馬だが、とにかく気性難で、これまでもG1レースで何度も折り合いを欠き、時に他馬に迷惑もかける馬としてファンからも不安視されている。安田記念は1枠2番だが、3番にジャックドール、4番にセリフォス、5番ソダシと人気馬が集中している。「邪魔されないか」と不安なファンも多いようだ。

 一方で能力は確かなので簡単に切れない、という意見もある。そこで注目されるのが騎手の腕だ。今回で7回目の騎乗となる池添謙一騎手にも注目が集まる。

 ただ、今年の池添騎手はどうもピリッとしない。今年は5月終了時点で11勝で重賞勝利なし。例年50勝前後を確実に勝利していただけに、一気にペースが落ちているのは間違いない。

 池添騎手といえば、勝利数ではリーディング争いをしたことこそないが、抜群の勝負強さでG1競走を勝ち続けている。特に宝塚記念や有馬記念などグランプリでは無類の強さを誇っていた。史上8人しかいないクラシック三冠騎手でもある。

 そんな池添騎手だけに、最近は元気がないと心配するファンも多い。すでに43歳ということを考えれば成績も下降する時期かもしれないが、武豊ら年配が結果を出している事実もある。エージェントの影響なども大きそうだ。

 ただ、こういう時にいきなり勝つからこその池添騎手でもある。

ハマれば他の追随を許さない脚を持っている

「昨年の安田記念、ソングラインを勝利に導いたのは池添騎手です。今年は連覇を期しての出走ですね。それ以来G1制覇はありません。

メイケイエールは、ハマれば他の追随を許さない脚を持っている馬。ここ数戦はまともにレースができていませんが、スムーズなレースができれば安田記念の上位人気馬とも五分に戦えるのではないか……それだけのポテンシャルはあるでしょう。

あとは池添騎手の『一撃必殺』が出るかどうか。不気味ですね」(競馬メディア編集)

 ここぞの一発が出れば、レースをちゃぶ台ごとひっくり返す可能性もありそうだ。
(文/堂島俊雄)