日本時間3日に英国エプソム競馬場で行われた英ダービーで、ディープインパクト産駒のオーギュストロダンが勝利を収めた。
13世代すべてでクラシック制覇
父ディープインパクト、母Rhododendron、母父Galileoのオーギュストロダン。調教師は名門A.オブライエンでここまで5戦3勝だったが、英ダービーを見事に勝利した。レースも先に抜け出したキングオブスティールを最後の最後で差し切るという白熱した内容。日本でもなじみのあるR.ムーア騎手の手綱も冴えわたった。
オーギュストロダンはディープインパクトにとって数少ないラストクロップの1頭。その1頭が欧州最高峰のレースで勝利した意味は非常に大きく、今後の成績次第で種牡馬入りも十分見えてくる。
オーギュストロダンが素晴らしいのはもちろんだが、やはりすごいのはディープインパクトだ。2019年に亡くなるまでに残した世代は13。その13世代すべてで日本・欧州問わずクラシック制覇を達成する大偉業を成し遂げた。
内訳は以下である。
◎ディープインパクト産駒クラシック勝利
皐月賞3勝
英2000ギニー1勝
日本ダービー7勝
英ダービー1勝
仏ダービー1勝
菊花賞5勝
桜花賞5勝
1000ギニー1勝
オークス4勝
英オークス1勝
仏オークス1勝
愛オークス1勝
豪オークス1勝
日本、欧州、豪と3つの地域でクラシックを13年にわたり勝利し続けた種牡馬などほぼ存在しない。日本では言わずと知れたダントツのリーディングサイアーだったが、国外でも存在感は強かった。
「英ダービーは世界中のクラシックの中でももっとも格式が高いレースですから、ラストクロップで勝ってしまうというのは、さすがはディープインパクトといったところです。
日本でもディープ産駒の後継種牡馬が多数出てきていますし、父を超えるような馬を輩出してもらいたいですね」(競馬誌ライター)
最後の最後まで「衝撃」をもたらしてくれる。すごいの一言だ。
(文/編集部)