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JRA・デルマソトカゲ「米国再遠征」武豊ら待つジャパンダートダービー出走しない理由とは

発行責任者 (K.ono)

 5月6日のケンタッキーダービーで6着だったデルマソトガケが、秋に再度の米遠征プランがあることが14日、明らかになった。

7月のジャパンダートダービー

 予定しているのは日本テレビ盃で始動し、米ブリーダーズカップクラシックに出走するという流れ。今年のUAEダービーで勝利した素質溢れる3歳馬がさらなる挑戦をすることになる。

 昨年の全日本2歳優駿を勝利した時点で大きな注目を浴びていた同馬。今後も活躍が注目されるが、県ターキーダービーでは完敗したため、米国の馬場が合うのかは疑問が残る。

 一方、競馬ファンの間では「日本での対決が見たかった」との声もある。今年、空前の好メンバーが集まるとされる7月のジャパンダートダービー(G1)である。

 まず、南関クラシック第2戦の東京ダービーで2着ヒーローコールに6馬身の差をつけて圧勝したミックファイア。地方所属馬ながらそのポテンシャルは中央と張り合うレベルと言われている。

 中央所属馬も相当なものだ。現在3連勝中で武豊騎乗のミトノオーは、前走の兵庫チャンピオンSを6馬身差で圧勝し、3月の伏竜Sでも快勝している。ダート界隈ではデルマソトガケと五分という見方も強い。

 この2頭に加えてデルマソトカゲが出るとなれば、3歳ダート王決定戦としてこの上ないレベルのレースとなるはずだった。それだけに残念がる声が出るのも自然である。

JDDはジャパンダートクラシックに

「デルマソトカゲの日本でのレースが見たかったですね。それだけのメンバーです。海外行脚で成長した同馬の凱旋レースは興味深いものになるはずですから。米国遠征となると、国内でのレースは来年になる可能性が高いかと思われます。

今年は本当にダートのレベルが高いですね。来年からJRAの『3歳ダート三冠競走を中心とした2・3歳馬競走の体系整備』により、羽田盃・東京ダービーがJRA及び地方他地区所属馬に開放され、JDDはジャパンダートクラシックに変更されるなど動きがありますが、日本のダートレベルの向上で来年以降の盛り上がりも変わるでしょうね」(競馬誌記者)

 デルマソトカゲは少し残念だが、米国での活躍を期待したい。
(文/河島栄次郎)