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【宝塚記念(G1)展望】武豊が天才イクイノックスに挑む! ジャスティンパレス&ジェラルディーナなど個性派揃いの“波乱”グランプリ

発行責任者 (K.ono)

 ※画像は「JBISサーチ」より

 25日、いよいよ夏のグランプリ・宝塚記念(G1)が阪神競馬場で開催される。

ファン投票1位、イクイノックス

 今年は何といってもファン投票1位、イクイノックス(牡4)が大本命だ。昨年秋からG1競走を3連勝中。天皇賞・秋では豪快な差し切り、有馬記念では見事なまくりを見せ、今年のドバイSCでは初の逃げを見せ他馬を圧倒しレコード勝利。その強さは「歴史的名馬」との呼び声も高い。

 しかし、今回に限っては不安もある。初の関西遠征に加え、キタサンブラックやブエナビスタなど数多くの名馬がまさかの敗戦をした舞台でもある。前年の年度代表馬で勝利したのは2006年のディープインパクトと2012年のオルフェーヴルのみ。史上最強候補、そして秋のさらなる飛躍に向け、ここは大きな関門といえるかもしれない。鞍上のC.ルメール騎手は「状態は良さそう。馬場入りから冷静でしたし、いいフットワーク。メンタルはすごくいい」と好感触だ。

天皇賞・春を制したジャスティンパレス

 ※画像は「JBISサーチ」より

 対抗の筆頭は、天皇賞・春を制したジャスティンパレス(牡4)だろう。今年の阪神大賞典、天皇賞を上がり最速で連勝し、現役最強の長距離ホースとしてこの舞台に臨む。

 今回は鮫島克駿騎手と昨年菊花賞以来のコンビ。1週前追い切りでは「1週前なのでしっかり負荷をかけました。思った通りの良化の過程を踏んでいます」と手ごたえを感じている様子だ。

 ディープインパクト産駒の勝利は2016年のマリアライトのみ。同産駒にとって決して得意な舞台というわけではないが、マリアライトが倒したのはドゥラメンテ、キタサンブラックという超がつく強敵だった。ジャスティンパレスもまた「大物食い」を見せてくれることを期待したい。

武豊×ジェラルディーナ

 団野大成騎手からの乗り替わりで武豊騎乗となり、がぜん注目を集めるのがジェラルディーナ(牝5)である。

 父モーリス、母ジェンティルドンナという超良血馬で、昨年同舞台だったエリザベス女王杯を制しているのは大きなアドバンテージだろう。イクイノックスとは昨年の有馬記念(3着)以来の対戦だ。

 重馬場を苦にせず、常に上がり上位の末脚を炸裂させる同馬は宝塚記念の傾向に合致する。「2200メートルは勝っている舞台だし、何度も一緒にレースをしてきて実力があることも分かっている」と自信をのぞかせる。同レース最多4勝のレジェンドが、イクイノックスに一泡吹かせるか注目だ。

衰えぬディープボンド

 昨年の宝塚記念4着、今年の天皇賞・春でも2着と衰えを見せないのがディープボンド(牡6)だ。

 天皇賞・春を3年連続で2着、阪神大賞典の連覇、仏フォワ賞の勝利と数々の実績を残すが、G1にはいまだ届かず。長距離での実力は誰もが認めるところだが、ギリギリの勝負で敗れてきた。

 1週前追い切りでは和田竜二騎手は「落ち着いていて、しっかり動けていた。きつい併せ馬になったけど、おつりがある感じ」と変わらず好調。今度こそG1に手が届くか否かもあるが、いつ馬券に絡んでくるかわからない馬だけに、軽視は禁物である。

 さらに、重賞で好走を続けるブレークアップ、昨年の菊花賞馬アスクビクターモア、前走鳴尾記念を勝利した古豪ボッケリーニと、個性豊かなメンバーが揃った。

 イクイノックス1強は揺るがないが、何が起こるかわからないのが夏のグランプリの醍醐味だ。宝塚記念は25日15:40発走である。
(文/編集部)