先日、母親への自殺ほう助の容疑で逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者。
両親の遺書はない
猿之助は父、母と「心中事件」を引き起こし、その後も1カ月捜査が続いた。謎が多い状況だけに捜査が難航したのは想像に難くない。満を持しての逮捕といったところだろう。
そんな中「女性セブン」(小学館)が、猿之助が今回の事件を引き起こした理由について見解を出している。
猿之助は自身の恋人とされる男性(石橋正高と特定された)に対する遺書のようなものはあったが、両親のものはないという点を指摘されている。両親に死ぬ気があったのかどうなのかも謎のままだ。
そして、同誌が事件直前に出した「セクハラ・パワハラ騒動」についても、この報道が出るとわかっていても、猿之助は死ぬようなそぶりはなく、舞台への意気込みも高かったとしている。
同誌は「両親にセクハラ記事の件で叱られることに耐えられなかった」のではないかというのだ。
これまで甘やかされ自由に過ごしてきた猿之助にとってそれが耐えられない苦痛だったのでは、というのだ。
香川照之が猿之助に面会
「さすがにそんな『ママに叱られたくない』みたいなことで……と思わなくもないですが、歌舞伎界の常識は世間の非常識、ですからね。万が一そんな話があったとしても絶対にないとは言えない領域ではあります。
事件現場は猿之助の“証拠隠滅”の可能性も指摘されていて、いまだ『本当に自殺ほう助なのか』という声もあります。今後の捜査や裁判で真実が明かされるのかもわかりません」(メディア関係者)
「週刊文春」(文藝春秋)では、親戚である香川照之が猿之助に面会に行ったが、大変に痩せてしまっていたという。香川も今回の事件の真相を知っているのかどうなのかはわからないが、一族に降りかかった災難は今後も長く続いてしまいそうだ。
事件の行く末がまったくわからない事件である。
(文/田中陽太郎)