ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の性加害問題の影響で、ジャニーズタレントの出演するCMが「契約終了」となる事例が相次いでいる。
虫さされ薬「ムヒ」シリーズ
木村拓哉の「資生堂CM起用案」が消滅し、理研ビタミンのCMでは関ジャニ∞の村上信五が降板し、かゆみ・虫さされ薬「ムヒ」シリーズでは嵐の相葉雅紀とKing & Princeの平野紫耀に代わり、俳優の中川大志が出演するようになった。
ジャニーズ事務所の性加害問題により、広告業界での「ジャニーズ離れ」が進行していると指摘されている。特に性加害問題を抱えるジャニーズ事務所との新規CM契約はリスク管理の観点から難しい判断が下されている。
ジャニーズ事務所による性加害問題の影響で、CM業界ではジャニーズタレントの契約終了や新規契約の難しさが顕著になっている。村上信五とのCM契約期間終了を機に「リケンのノンオイル」のCMがリニューアルされ、村上の降板が明らかになった。
また、「ムヒ」シリーズでは平野紫耀の退所後、中川大志が新たなCMキャラクターとなった。これらの企業はジャニーズとの契約を更新せず、性加害問題に対するジャニーズ事務所の対応不十分による批判の影響があると考えられる。
ジャニーズとテレビ局の関係にも明確な影響
テレビ局も変化が起きており、テレビ東京の社長はジャニーズ事務所に対して調査を要求したと明かしている。民放キー局の株主総会でもジャニーズ事務所との関係や報道姿勢が指摘され、現状維持路線に変化が生じる可能性が浮上している。ジャニーズ事務所による性加害問題は広告業界やテレビ局にも影響を及ぼし、関係の再評価や変革が進んでいる。
ジャニーズ事務所による性加害問題の影響で、CMの「ジャニーズ枠」の存続が不安定となりつつある。企業はリスクを避けるために、ジャニーズ事務所とのCM契約を避ける傾向が増える可能性がある。
スポンサー離れが進めば、ジャニーズとテレビ局の関係にも明確な影響が出る可能性がある。ジャニーズ事務所がこの問題に積極的に取り組み、第三者機関と連携して調査を行い、組織体制の問題にまで取り組む必要がある。また、ジャニーズ事務所は所属タレントを守るために真摯な対応をすることが求められる。
（文／堂島俊）
宮城県出身。エンタメ・娯楽関連のwebメディア編集、運営を経て、2020年にミツイグラフ株式会社を設立し、メディア運用や投資でスタッフ2名ながら2年間で1億円以上の営業利益を達成。現在は会社経営ならびにwebメディア「Flat Plat」発行責任者として活動。北海道在住の愛犬家（小型に限る）。