思考

山下達郎「私の音楽は不要」冷たい発言の理由。ジャニーズ性加害と松尾潔との確執

発行責任者 (K.ono)

 音楽プロデューサーの松尾潔氏が所属する音楽プロダクション「スマイルカンパニー」との契約解除問題が話題を呼んでいます。

性加害の事実については知らない

 松尾氏はジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の性加害問題に関してメディアで言及し、これが社内で問題視されたため契約が解除されたと松尾氏がツイッターで明かしました。

 スマイルカンパニーの中心人物である山下達郎も契約解除に賛成したとされています。山下は自身のラジオ番組でこの件について触れ、松尾氏の一方的な批判が契約解除の一因だと認めつつ、他の理由もあることを示唆しました。

 また、ジャニー喜多川氏の性加害については、報道が始まるまでは漠然とした噂であり、自身は1999年の裁判のことすら知らされていなかったと述べ、第三者委員会による事実関係の調査が必要であると考えました。山下達郎は、自身が一作曲家であり、楽曲の提供者に過ぎないことを強調し、ジャニーズ事務所の内部事情や性加害の事実については知らないと述べました。

「そういう方々には私の音楽は不要でしょう」

 彼はジャニー喜多川氏への尊敬の念を持ち続けており、人生において最も大切なのはご縁とご恩である、と語りました。また、山下は自身が一個人としてジャニー喜多川氏への感謝を忘れず、それがジャニー喜多川氏のプロデューサーとしての才能を認めることと、性加害を容認することは完全に別の問題であると考えているとコメントしました。

 山下達郎は、自身のラジオ番組でジャニーズ事務所に対する松尾潔氏の発言について言及し、ジャニーズを徹底的に擁護しました。

 彼は「忖度あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであればそれでも構わない。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」と述べ、批判的な意見に対しても不遜な態度を示しました。

 しかし、松尾氏の発言が性加害問題に関連しており、被害者も声を上げている現実を考えると、山下のジャニーズをかばう姿勢に対してリスナーの反応が厳しいのも仕方のない部分があります。
(文/城島信二)