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地方の怪物誕生!武豊ミトノオーも粉砕のミックファイアがJDD制覇で南関東三冠

発行責任者 (K.ono)

 新たな伝説が生まれた。

御神本訓史騎乗ミックファイアが豪快な差し切り

 12日のジャパンダートダービー(Jpn1)は、1人気の御神本訓史騎乗ミックファイアが豪快な差し切り勝利。01年トーシンブリザード以来となる無敗での南関クラシック3冠を達成した。

 地元・大井のミックファイアが中央競馬の強豪を蹴散らした。レースは序盤から3人気の武豊騎乗ミトノオーが逃げを打ち、ミックファイアは中団でレースを進める。3コーナー過ぎからミトノオーが後続を突き放しにかかり、直線では一時独走状態に。この時点では誰もが「ユタカマジック炸裂」を予想した。

 しかし、ラスト200mからミックファイアが並走していたユティタムを置き去りにし、残り100mでミトノオーを捉えあとは独走。最終的には最後脚を伸ばした2着キリンジも寄せ付けず圧勝。見事三冠をしてみせた。

 ファンの間でも「鳥肌の立つ走り」「これは怪物」と絶賛の声が相次いだ。ミトノオーらライバルたちも「相手が悪い」と言わざるを得ない走りである。

普通ならミトノオーが勝っとる競馬

「現状は大井でのパフォーマンスが素晴らしいですが、今後は中央G1に殴り込みも視野に入ってくるでしょう。それだけのパフォーマンスです。

 元騎手の安藤勝巳さんも『ミックファイア。最後のJDDで最近にはないレベルの地方馬が爆誕した。普通ならミトノオーが勝っとる競馬を一番外を勝ちに動いて押し切ったからね。キリンジが届く展開にしたのもミックファイアやし、ユティタムだって上手く立ち回っとる』と他馬を称えた上でミックファイアの強さに驚いていました。これは今後が本当に楽しみですね」(競馬ライター)

 新・地方の怪物が誕生。秋競馬がますます面白くなりそうだ。
(文/早田茂)