今ネット上で話題の新卒向け就活情報サイト「就活の教科書」。
底辺の職業の後は「Fラン」
話題といってもロクなものではなく「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」などと題した記事が「職業差別」と炎上しているのです。すでにテレビなどでも紹介され、批判にさらされています。
この記事はすでに削除されていましたが、今度は「行く意味ある?Fラン大学まとめ」というものもあり、こちらも炎上。定義としては「Fランク大学とは定員割れか偏差値35以下の大学のこと」らしく「偏差値35以下の真のFランク大学一覧表」「女子大のFランク大学」なども紹介されています。
「Fラン大学」というのは一般に浸透した言葉ではありますが、企業が運営する就活サイトが特集するというのはやはり問題があったようで「Fラン大学まとめ、個人のサイトかと思ったら企業が経営してるサイトなの怖すぎる」「文系基準で理系が全体的に悪評だわ 高卒か本当のFラン文系が自分の価値上げたくて作った物って感じ」「ほんと失礼極まりない」「名指しされた大学は訴えろ」などという声も多いです。
「弁護士ドットコムニュース」によれば現状即法的な侮辱にはならないようですが、リスクはやはり付きまとうということ。今後大学間の「集団抗議」などに発展する可能性はあるかもしれません。
すでに「就活の教科書」はサイト全体が「データベース接続確立エラー」で閲覧できない状況になっており「閉鎖したのでは」とも言われていますが……。
岡本恵典社長
「運営する株式会社Synergy Career(シナジーキャリア)にも注目が集まっていますね。
同社の岡本恵典社長は【【就活迷子を無くしたい】累計3,000万PVの就活メディア『就活の教科書(http://reashu.com)』の運営責任者|株式会社Synergy Career代表取締役社長|Yahoo!ニュース,毎日新聞,TBSラジオ,ベンチャー通信などメディア実績多数|著書「ワークと自分史が効く! 納得の自己分析」】となかなか立派風な経歴ですが、過去のツイートには批判が集まっています。
現状会社は何も語っていませんが、岡本社長自身、就活で『私は就活当時、錯綜する就活情報の中、面接で自分のことを最大限伝えられず、何社も落ち続けました。その後、なんとか内定をもらった企業へ入社しました。しかし、内定をもらったものの、本心から納得できていませんでした。結局、働くのが嫌になり、9ヶ月という速さで退職してしまいました。振り返れば、あのとき自分で情報を取捨選択できていれば、納得の行く就活ができていたと思います。』と会社サイトでコメントをしています。そんな人が運営するサイトがこうではいけませんね」(web系記者)
このままサイト閉鎖で終わるのでしょうか。
(文/堂島俊雄)