娯楽

武豊「実は絶好調」な2023年に日本ダービー連覇ある?「乗る馬いなかった」起死回生のファントムシーフに期待大

発行責任者 (K.ono)

 28日に迫る競馬の祭典・日本ダービー(G1)で注目を浴びる1頭、武豊騎手が騎乗するファントムシーフ。

格付け」としては下

 ここまで5戦3勝3着1回4着1回と安定感のあるレースを披露し、出世レースである共同通信杯も勝利するなどそのポテンシャルは確かである。

 一方で、ここまで主戦だったC.ルメール騎手は青葉賞馬スキルヴィングを選択したことで「格付け」としては下になってしまっている印象。皐月賞馬ソールオリエンスには完敗したことから、状況という面だけで見るなら好印象は抱きづらい。

 しかし、当然ながら早急な判断は禁物だ。仮にも共同通信杯を制し、皐月賞で馬券に入った馬。日本ダービーをすでに6勝している武豊騎手となれば、期待が高まるのは自然なことである。

 そして、それは単なる期待感だけではない。ファントムシーフは長距離適性の高いハービンジャー産駒で、皐月賞では11番手という本来の好位でのレース運びとは異なり、さらに落鉄もあった。やはり皐月賞だけで勝負付けが済んだとは言えないはずだ。

 17日の1週前追い切りでは6F81秒0―35秒9―11秒0と上々の出来で、武豊騎手も「いい動きでしたよ。気合も適度に乗って、息遣い、動き、反応ともに先週よりも良かった」「うまくかみ合えば勝つチャンスがある」とも発言。期待値は高まる一方だ。現場の記者も期待を口にする。

ここ5年で見ると一番

「武豊騎手は今年の日本ダービーに騎乗馬がいないかも、と言われていました。それだけに騎乗できること、さらには有力馬で参戦できるとあってかなり気合が入っているとの情報もあります。

今年で54歳ですが、ルメール騎手と同エージェントということで馬質もそこそこですし、ジャックドールで大阪杯も勝つなど存在感は相変わらず。リーディングも8位と若手に挟まれて健在です。

今年はすでに重賞を5勝していますし、ここ5年で見ると重賞での活躍は一番。2度目の日本ダービー連覇があってもおかしくないと思いますよ」

 まだまだレジェンドは健在。どんなレースを見せてくれるのか楽しみだ。
(文/山井隆介)