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武豊「JRA新馬戦でいきなり期待馬」ルメール&坂井瑠星とハイレベル激突へ…オルフェーヴル産で「名チーム」復活

発行責任者 (K.ono)

 28日の日本ダービー(G1)を、ファントムシーフ騎乗で8着に終わった武豊騎手。

本人も「勇気が足りなかった」

 スローペースの中を9番手でレースを進め、見せ場なくゴールしてしまう不完全燃焼のレースとなってしまった。本人も「勇気が足りなかった」と悔やむ内容になってしまった。

 ただ、歴戦のレジェンドだけにすでにその目は次週のレースを見据えているはずだ。今週は大阪杯を共に制したジャックドールで安田記念に出走する。

 初のマイル挑戦であり未知数な側面もあるが、父モーリスはマイルを席捲した名馬だった。それだけに大きな注目が集まる。

 また、日本ダービーの翌週から「2歳新馬戦」も幕を開ける。ここからまた来年のクラシックを目指しての戦いが始まるわけだが、3日の阪神競馬場の2歳新馬戦(芝1600m)で、武豊騎手が期待馬に早速騎乗する。それがデルマアートマン(父オルフェーヴル 母オータムフラワー)だ。

 父オルフェ―ヴルは言わずと知れた2011年の三冠馬、母オータムフラワーは米GⅠサンタマルガリータSで3着の経験がある。友道康夫厩舎と「チーム・ドウデュース」再びということになる。

 友道調教師も「この時期の2歳にしては体幹がしっかりしている」「オルフェーヴル産駒で入厩当初はうるさい面があったけど、優等生でそのあたりも解消」と状態の良さが語られており、すでに競馬ファンの間でも注目が集まっている状況だ。

ライバルも侮れない

 無論、注目はこのデルマアートマンだけではない。まずC.ルメール鞍上で同レース出走予定のテラメリタ(父ブリックスアンドモルタル 母テラノヴァ)。2019年のBCターフやペガサスWCなどを制した米国の強豪を父に持ち、初年度産駒となる。これまでも数多くの名種牡馬を出してきた米国の血だけに注目が集まる。

 またカントゥータ(父リアルスティール 母レディシャツィ)も侮れない。順調な仕上がりを見せているようで、坂井瑠星騎手で同レースデビュー予定だ。

 武豊騎手としては安田記念、ならびに“再スタート”となる重要な週となる。まずはデルマアートマンでライバルを蹴散らせるか注目だ。
(文/田川良一)