4日に開催される安田記念(G1)。今年は豪華メンバーということで例年以上の盛り上がりを見せている。
存在感を放つのがガイアフォース
マイル決戦に、強豪が集った。昨年のマイルCS王者セリフォス、白毛の女王ソダシ、大阪杯制覇から初の距離短縮で勝利を狙うジャックドール、未完の大器シュネルマイスターなど錚々たる顔ぶれだ。
上記以外にもマイル戦線で存在感を示す強者が多数出走するわけだが「白いのはソダシだけではない」といわんばかりに不気味な存在感を放つのがガイアフォース(牡4歳)である。
父キタサンブラック、母ナターレ(母父クロフネ)の同馬。3歳のセントライト記念を制して重賞初制覇を達成。その後菊花賞8着、年明けのAJCC5着とイマイチの結果だったが、前走のマイラーズC(G2)で2着に食い込み、マイラーとしての適性を示した。クビ差まで追い詰めた勝ち馬が昨年の3歳マイル王シュネルマイスターだった点も見逃せない。
ガイアフォースの新たな可能性を示した西村淳也騎手も1週前追い切りで「前回より良くなっている」と上昇を語っている。現場の厩務員も「筋肉も前走より張りがある。いい状態に仕上がった」と自信をのぞかせた。
34勝で堂々のリーディング10位
「マイル路線に変更して即結果を出したあたり、2戦目に期待が沸くのは当然です。父キタサンブラック産駒で、かつ母父クロフネというのはマイル戦を戦うには向いた血統。メンバーがかなり強いですが一発はあると思います。
鞍上の西村騎手は5月終了時点で34勝で堂々のリーディング10位。昨年過去最高の72勝、今年もダイヤモンドSをミクソロジーで制するなど売り出し中の若手です。自身のキャリアに泊をつけるためにも、ここで初のG1制覇と行きたいところです」(競馬メディア関係者)
ガイアフォースは芦毛だが、最近はより白くなり「白毛」のように見える。白毛と言えば人気がつきそうなソダシだが、今回の安田記念では「ソダシ……じゃない方が来た!」ということになるかもしれない。
(文/田川亮)