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M.デムーロ「マジで辛かった」JRA美浦躍進の秘訣は「コミュ力」?

発行責任者 (K.ono)

 28日の日本ダービー(G1)は、関東馬のタスティエーラが好位抜け出しで勝利した。

年度代表馬イクイノックスも美浦

 タスティエーラは美浦の堀宣行厩舎の所属。昨年の年度代表馬イクイノックスも美浦の木村哲也厩舎所属である。

 一時期は栗東所属馬ばかりが活躍する時期もあった。坂路調教による差などさまざまなことが言われているが、その差もようやく解消されたようだ。

 このような状況に関し、ある有名ジョッキーが「分析」をしている。

「netkeiba.ocm」の有料インタビュー記事に出演したのは、M.デムーロ騎手だ。デムーロ騎手は栗東所属だが、日本の通年免許を得てから積極的に関東馬に騎乗していた。自らの手でエスコートした二冠馬ドゥラメンテも関東所属である。

 デムーロ騎手は同記事の無料部分で「昔はずっと関西が強かったけど、最近は変わってきたね。それは感じる」と言及。その理由として「ん~、クリストフ、(戸崎)圭太、(横山)武史……みんな頑張ってる。ジョッキーのレベルも上がったんじゃない? ミルコ・デムーロも乗りに行ってるし(笑)。もちろん、馬のレベルも上がってます」と全体的なレベルアップを指摘している。

 さらに「調教師さんたちも、みんな自分のアイデアを持っているのを感じます」とした。以前とはコミュニケーションも大きく変わったようで「現代的」になってきたのも、関東馬の飛躍の要因と言えるかもしれない。

『美浦に乗りに行ったときはマジでつらかった』

 そして記者の「トレセンの雰囲気自体、変わりましたよね? 昔は美浦で挨拶しても、無視されることが多かった」という質問には「わかる!」と同調。「僕も昔、美浦に乗りに行ったときはマジでつらかった」と強く同意している。

「デムーロ騎手が初来日したのは1999年。まだまだ昔気質の職人肌だった時代ですし、外国人騎手も珍しかったですからね。デムーロ騎手が『美浦に乗りに行ったときはマジでつらかった』というのも大げさではないでしょうね。

一方で、その頃から栗東はコミュニケーションが活発だったのかもしれません。関西ノリと言いますか、そうした面も+に働いたということかもしれませんね。関係者が一体になれないと、大きな差がつくということです」(競馬誌ライター)

 ようやく栗東に追いついてきた美浦。この勢いは続きそうだ。