娯楽

イクイノックスは宝塚記念よりもジャパンCが本番。ドウデュース&リバティアイランドと夢の決戦になる理由

発行責任者 (K.ono)

 25日に行われる宝塚記念(G1)でイクイノックスが大本命とされている。

5億円の賞金+2億7000万円の褒賞金

 今年のドバイシーマクラシック(G1)で圧勝し、現在世界ランキングで最強の評価を受けている。実績は抜きんでており、圧倒的1番人気になるのはほぼ確実だ。

 そんな中陣営は先日、秋はジャパンC(G1)に参戦する計画を発表した。これは指定外国競走であるドバイシーマCの勝利により5億円の賞金+2億7000万円の褒賞金が加算されるためだ。“金儲け”考えれば至極真っ当な選択と言えるだろう。

 現状、秋のジャパンCでイクイノックスに立ちはだかると考えられるのがドウデュースと武豊騎手だろう。今秋は海外遠征をしない事が決まっており、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念と古馬三冠に出走することが濃厚だ。

 イクイノックスは昨年の日本ダービーでドウデュースに敗れている。ダービーのイクイノックスは大外18番、今の実績ではドウデュースを上回っているものの、その後直接対決がないだけに再戦となればどうなるかは未知数だ。

リバティアイランドも参戦濃厚

 また、過去のジェンティルドンナ、アーモンドアイなどの流れからすると、同じ社台系の3歳二冠牝馬・リバティアイランドも「牝馬三冠」を達成して参戦する可能性は充分にある。同世代には敵がおらず、古馬との対戦はなし。斤量面からもドウデュース以上に脅威となるかもしれない。

 いずれにせよ、2020年の「三冠馬3頭」のジャパンCにも劣らないビッグレースとなる可能性が高い。

 イクイノックスは宝塚記念に参戦するが、過去のデータや関西初遠征などからも不安要素は決して少なくない。ここを乗り越えられるかどうかが歴史的名馬への一つの条件と言えるだろう。

 過去にはキタサンブラックやブエナビスタも破れた舞台。秋の決戦に向け、イクイノックスは世界No.1ホースとして負けられない戦いとなりそうだ。
(文/河島栄次郎)