※画像は「JBISサーチ」より
25日の阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)は、今年は総勢8頭のG1馬が出走する豪華なメンバーで争われる見込みです。
心配がまったくないわけでは
主役は現在G1競走3連勝中のイクイノックスであり、圧倒的なムードがあります。ただし、過去には大本命が凡走した例もあるため、心配がまったくないわけではありません。ドウデュースといった強力なライバルこそ不在ですが、レースは激しいものになりそうです。
過去10年のデータを見ると、1番人気の勝利はわずか2回であり、そのうち関東馬は2戦全敗の不振です。さらに、過去20年を見ても、単勝オッズ1倍台の大本命馬は7頭も存在しますが、人気に応えたのは2006年のディープインパクトと2021年のクロノジェネシスのわずか2頭だけでした。敗れた馬たちはウオッカ、ブエナビスタ、ゴールドシップ、キタサンブラックなど超がつく強豪がズラリ。
これらの名馬たちも宝塚記念で本来の実力を発揮できずに敗れており、イクイノックスの不安も決して例外ではありません。父キタサンブラックが敗れた舞台でもあり、やはり気になるところです。
とにかく悪いジンクスが多い
1984年から昨年までの39回の宝塚記念において、関西馬は30勝を挙げた一方、関東馬は9勝にとどまっています。このレースでも、他の多くの競走と同様に「西が強く、東が劣る」という傾向が長く続いています。また、関東馬が1番人気に支持された場合は過去に6回ありましたが、そのうちの6頭すべてが敗れてしまいました。
とにかく悪いジンクスが多いイクイノックスですが、その能力は「世界一」と評価されるほどのもの。ぜひともマイナス要素を吹き飛ばす走りを見せてほしいところです。
(文/山田倫)