画像は「バービー」公式サイト
ベトナム当局は、中国の一方的な主張に基づく地図が登場することを理由に、ワーナー・ブラザースの映画「バービー」(日本公開8月11日)の国内配給を禁止しました。このニュースは、国営メディアによって3日に報じられました。
ベトナムでは上映禁止
中国は南シナ海のほぼ全域を含む「九段線」内で自国の管轄権を主張しています。しかし、ハーグの仲裁裁判所は2016年に中国の主張を認めない判断を下しています。ところが、映画「バービー」には九段線を描写した地図があるため、ベトナムでは上映禁止となったとされています。
ネット上では「米国の映画界は中国に完全に乗っ取られている」「素晴らしい決断。ベトナム政府を支持します」など、ベトナム政府への支持が多い状況だ。昨年の映画『トップガン・マーヴェリック』でも中国に忖度したような描写があったことで批判にさらされていた。
ハリウッド映画にどれだけ中国の影響を受けているのかにナーバスになる声が多いのは事実です。
その一方、映画「バービー」の注目度は今夏イチとも言われている。主演は今をときめくマーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングで、世界で愛されるバービー人形を題材にした映画として世界中で注目を集めています。
特にマーゴットはハリウッドでももっとも人気のある女優の一人であり、日本でも高い人気を誇る美貌と色気を兼ね備えた女優として知られています。
また、最近は彼女の”影武者”も話題になっています。
「自分専用のトレーラーを与えられ、本当に甘やかされていた」
女優のエマ・イーストウッドは『バービー』のエキストラになるために二度オーディションを受けた。彼女は採用されなかったが、後にキャスティング・ディレクターから「マーゴットの影武者を演じてくれないか」との電話を受ける幸運に遭遇。イーストウッドはマーゴットと身長も髪の色も同じなのでぴったりでした。
そして彼女は、オスカーにノミネートされた女優と同じスター扱いを受けたとのこと。エマはロビーの代役を務めている間「自分専用のトレーラーを与えられ、本当に甘やかされていた」と裏話もしています。
また、エマはツイッターで自身の経験について語り、実生活のマーゴットがどのようなものかファンに伝えています。
彼女はロビーについて「素晴らしく、とても素敵で、想像以上に優しい人だった」とし「鏡を見ているような気がして、気を失いそうになったとロビーは言いました」と語っています。知られざるハリウッド女優の素顔について触れたのです。
マーゴットが最近、映画のPRのためにバブルガムピンクのミニドレスを着て登場し、大きな話題になりました。
ベトナムの映画公開がなくなったのは残念ですが、作品としての注目度はやはり高い状況です。
(文/堂島俊)