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JRA射幸心煽りも「じゃい破産は当然」の声が…有吉弘行もハズレ馬券問題に言及

発行責任者 (K.ono)

 インスタントジョンソンのじゃいさんが、競馬のハズレ馬券を経費として認められず多額の追徴課税を求められた問題。

 過去には6000万円以上もの的中をしたじゃいさんですが、先日税務署の職員が自宅を訪ね、その後数千万円の請求が来たそうです。妻や両親のお金を借りて払ったようですが、この件に国税不服審判所に不服申し立てをしました。

国税が意地悪をしている?

 じゃいさんとしては「ハズレ馬券が経費にならない」という点が納得できない部分とのこと。このハズレ馬券問題は以前から時折話題になっていることですが、じゃいさんは「本当に、競馬界の歴史を変えたいと思っている」と、法律への疑問を投げかける意味でも不服申し立てを決断したそうです。

 すでに弁護士および税理士の費用で寄付を募り260万円もの金額が集まったことを報告しています。

 現行法律上でのことなので勝つのは難しいかもしれませんが、これをきっかけに法律改正に向かえば、という気持ちなのでしょう。その気持ちは理解できますし「国税が意地悪をしているようにしか見えない」「テラ銭があるから二重課税だ」「ネットは情報が残るから課税しやすい。窓口の馬券は個人情報がいらないからいくらでも税逃れできる。不公平」「これで経費にならないなら誰も競馬やらない」など賛同の声もあります。

 馬券、特にネット購入が主のユーザーとしては気になる出来事ではあるでしょうが、ギャンブルをしない人からすれば「馬券なんて趣味のギャンブルなんだから経費はおかしいのでは」くらいの認識の人も多いでしょう。エンタメ関連に詳しい記者にこの点を聞きました。

『ただのギャンブル行為に経費とか』

「過去には競馬予想ソフトを使っての営利目的、つまりは事業としてすべてのレースを大量購入し続けていた場合にハズレ馬券が経費として認められたことがあります。じゃいさんの場合はYouTubeで馬券の公開などをして仕事も加味されていそうですが、大量購入でもシステムでもないですからね。

ギャンブルファンとしてはじゃいさんを助けたい気持ちもあるでしょうが、ギャンブルをやらない層からすれば気持ちもわからないので『やらなければいいだけ』『ただのギャンブル行為に経費とか』『気に食わないならギャンブル全面禁止すればいい』との声があるのも事実です。じゃいさんの場合、大っぴらに高額配当を自慢して“狙われた”とする意見もあります。有吉弘行さんは『当たったの黙ってて税金取られちゃったよ、っていう一般の人見たことない』『じゃいは勉強不足だな』と指摘していました。

ただ、JRAなども散々射幸心を煽り、3連単やWIN5など高額配当が出せるようにしている事実も無視はできません。やはりギャンブルをする人が誰も得せず、国だけが儲かるシステムに不満が出るのも自然です」

 ギャンブルをする人としない人の溝は大きいですが、国が吸い上げすぎという点に疑問の余地はありません。
(文/堂島俊雄)