28日、東京競馬場で開催された日本ダービー（G1）は、後味の悪いものとなってしまった。
スキルヴィング突然の死
スタート直後に17番ドゥラエレーデの坂井瑠星騎手が落馬。それだけでも大きなショックを抱くファンは多かったが、その後17着で入線した2番人気スキルヴィングがそのまま倒れ、馬運車で運ばれる事態に。場内は騒然となり、その後急性心不全で死亡と発表された。
C.ルメール騎手が心配そうにスキルヴィングを撫でる映像なども出回り、多くの競馬ファンにショックをもたらしたこの出来事。世間からは哀悼の意を示すコメントが殺到した。
改めて競馬は生き物である馬を走らせていることを痛感させられる出来事ではあったが、この件に関して競馬ファンに対し怒りを露わにした人物がいる。
それが、川崎競馬の元騎手・瀧川寿希也氏だ。
現在、瀧川氏はSNS等で競馬評論家として活動しているが、今回のスキルヴィングの突然の死に対しTwitterで「スキルヴィングで悲しんでる奴への怒りがあるよ」とし「なんでお前ら金掛ける対象にして人間のエゴで娯楽の博打の駒にして死んだら悲しんでんの？」「都合良すぎ……被害者ヅラしすぎ（中略）サイコパスかよ」と吐き捨てている。
さらに別のツイートでは「最後に本当に心から悲しむ人は 是非1円でも募金してあげてください そのような心が腐っていない人にしか 悲しむ権利なんてないと思ってます」「騎手やってる以上故障は自分が殺したのも同じ 殺した本人が悲しんでたら 相手の遺族に殴られるよな」「命掛けて走ってる対象を 人間の娯楽にして遊んでるんだから 死んだ馬からしたら競馬買ってる人全員殺してやりたい気持ちになるよな。」など過激言動が続いた。
元騎手で発信力がある人物と言えば藤田伸二氏
すでにネット上では賛否の声が出ているが、もともと過激な言動が多い瀧川氏だけに、こういった発言はさほど珍しくない部分がある。
「元騎手で発信力がある人物と言えば藤田伸二氏で、こちらも現在は競馬評論家として活躍しています。瀧川氏も評論家や予想活動をしていますが、JRAで大活躍した藤田氏とは知名度が違いますね。先日はコラボ出演もしていましたね。
歯に衣着せぬ言動は競馬界では貴重ですが、今回の瀧川氏の発言は微妙な評価のようです」（競馬誌記者）
やりすぎは厳禁ということで……。
（文／佐川英）
宮城県出身。エンタメ・娯楽関連のwebメディア編集、運営を経て、2020年にミツイグラフ株式会社を設立し、メディア運用や投資でスタッフ2名ながら2年間で1億円以上の営業利益を達成。現在は会社経営ならびにwebメディア「Flat Plat」発行責任者として活動。北海道在住の愛犬家（小型に限る）。