6月4日に東京競馬場で開催される安田記念(G1)に出走するソダシ。
リーディングジョッキーの川田将雅騎手にチェンジ
白毛のアイドルホースも今や5歳だが、今回はキャリアでももっともハイレベルなレースに臨むことになりそうだ。シュネルマイスター、シャンパンカラー、ジャックドール、セリフォス、ソングライン、ダノンスコーピオンなどマイルの頂上決戦に超豪華メンバーが集まりそうだ。
もちろんソダシもキャリアでは負けていない。無敗で阪神JF、桜花賞を制し、昨年のヴィクトリアマイルも制してG1競走3勝。牝馬限定とはいえG1勝利数だけならこのメンバーでもトップだ。上位に食い込む余地は充分にある。
ただ、鞍上は前走ヴィクトリアマイル(2着)に続いて乗り替わりだ。今回はD.レーン騎手から、66勝(5月28日終了時点)でJRAリーディングジョッキーの川田将雅騎手にチェンジとなる。
先日の日本ダービー、そしてオークスを制した両名の「夢リレー」を受けるソダシだが、ファンからすれば疑問も沸いてしまうだろう。過去15戦中14戦に騎乗してきた吉田隼人騎手の名前は、今回もない。
前走がレーン騎手になった時点で残念がる声は噴出していた。元JRAの藤田伸二騎手もこの乗り替わりに不服のようで、隼人騎手に「二度と乗るな」と気遣いと怒りのメッセージを出している。それだけ多くのファンや関係者にとっての名コンビだったのに異論の余地はないだろう。
成績がガクンと落ち込んだわけでもない中での乗り替わりということで、不満や異論が出てしまうのは当然だ。それにしても、隼人騎手に何かあったのだろうか。
白毛馬の騎乗は最多の30回
「一部では須貝尚介調教師に対し、隼人騎手が相当怒っていたという情報が出回りました。先日の日本ダービーでは同厩舎同騎手のフリームファクシに騎乗していたものの『ソダシ乗り替わりのお詫び』という話もあります。いずれにせよ関係が悪化したか、金子真人オーナーの判断もあったのかもしれません。
一方、ソダシにとっては、騎手の成績面だけ見れば隼人→レーン→川田騎手の流れはまさに“鞍上強化”とも言えるでしょう。さらに白毛馬の騎乗は最多の30回と縁も感じられます。
マイルでの安定感は語るまでもないところですし、少なくとも馬券には……という状況が整ったように思います」(メディア関係者)
豪華メンバーでもチャンスはかなりありそうだ。
(文/堂島俊雄)