両親とともに「心中事件」を起こし、現在も捜査が続いている歌舞伎役者の市川猿之助。
自民党が「猿之助騒動の火消し」
両親が亡くなってしまうという痛ましい事件となったが、猿之助が両親の自殺を幇助したという疑惑や遺書、動機など謎が謎を呼ぶ状況となっている。
そんな中「フライデー」(講談社)が【自民党が「猿之助騒動の火消し」のために関係者に出した「異例の通達」】という記事を掲載した。
記事によれば、自民党の有志議員でつくる『歌舞伎振興議員連盟』なる組織があり、歌舞伎文化の伝統を守り予算の支援などを行っている連盟だという。歌舞伎界を強烈にバックアップする組織ということだが、そこから関係各所へ『なんとしても猿之助を守るように』『猿之助の不利は排除するように』との通達がいったようだ。
歌舞伎界は伝統という名のもとに長らく守られる存在であることは知られたところだが、自民党の力もしっかり働いているようだ。しかし、当然ながらこの記事内容には反発が多い。「事件性がある場合は特別扱いはおかしい」「税金を注ぎ込んで甘やかすものではない」「歌舞伎界に忖度して事実を捻じ曲げる様な事があってはならない」など、ズブズブの関係に怒りを禁じえないコメントが多数見受けられる。
臭いものにはフタ、事なかれ主義の極致
「政界は自分たちの権力で何でもできると考えているんでしょう。そしてそれを疑いもなく実行するということがよくわかる話です。猿之助さんの事件は猿之助さん個人の問題で歌舞伎界そのものがどれほど関係あるのかもわからないところですからね。
ジャニーズ事務所の性加害問題も、テレビ局が申し合わせたように『火消し』をしてタレント出演は不問としたことが強く批判されています。臭いものにはフタ、事なかれ主義の極致と言えますが、政治やテレビなど世の中を動かす側の闇がどんどん浮き彫りになっていますね。このままでいいはずがないんですが……」(芸能ライター)
世の中の変化についていけない歌舞伎界、芸能界、政界、テレビ……どうにかならないものか。
(文/城島信二)