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武豊「ジャックドールとコンビ解消」か…「またマイル乗りたい」アノ愛馬との兼ね合いも

発行責任者 (K.ono)

 4日、東京競馬場で開催された安田記念(G1)は、4番人気ソングラインが圧巻の末脚で連覇を達成した。

5着に終わったのが武豊鞍上のジャックドール

 多数のG1ホースが出走した豪華メンバーとなったが、終わってみれば昨年覇者の一人舞台だった。大外枠ながら直線で突き抜けた末脚に驚愕したファンも多かったのではないだろうか。

 そんなレースでマイル初挑戦で5着に終わったのが武豊鞍上のジャックドールだ。これまで2000mのレースしか出走しておらず、初マイル戦ということで注目された。

 道中は2番手で進め、最後の直線では一時先頭に立つというジャックドールらしいレースを見せたものの、最後の最後で他馬に飲み込まれ5着。見せ場は作ったが初マイルはほろ苦い結果となった。

 初挑戦であることを考えれば上々の内容といえるが、本職マイルの瞬発力には及ばず。先んじて粘り込むタイプだけに最後は屈したものの、今年は極めてハイレベルなメンバーだったため、例年なら馬券圏内も十分にあったかもしれない。

 武豊騎手も「少し道中力んでいました。それでも残り100メートルまでは頑張っていました。マイルのスペシャリスト相手でしたが、無謀な挑戦ではなかった」と今回の結果をポジティブに受け止めている。そして「またマイルで乗りたいですね」と、再度のマイル挑戦を進言している。

 もちろんジャックドールの力がマイルでも通用するからこその発言だろうが、別の思惑もあると言われている。

ドウデュースと被る

「ジャックドールはこれまでのローテーションを考えれば札幌記念→天皇賞・秋の2000m戦でしょう。これまでのキャリアを考えても一番可能性の高いローテーションだと思います。

しかし、天皇賞となると武豊騎手は昨年ともに日本ダービーを制し、秋の古馬三冠に挑戦するとされるドウデュースに騎乗する可能性が高く、ジャックドールに騎乗できません。大目標をマイルCSにするならコンビ継続もあるでしょうが、中距離路線だとコンビ解消が確実になりますね。武豊騎手としても有力な馬に多数騎乗したい気持ちもあるからこその発言ではないでしょうか」(メディア関係者)

 武豊騎手の“事情”もあるらしいが、ジャックドールの秋のローテは注目だ。
(文/堂島俊雄)