JRAの大野拓弥騎手の父、大野裕容疑者が、共同馬主の出資金を水増しするなどの詐欺行為で書類送検されたと「讀賣新聞」に報じられた。
息子にとっては非常に迷惑な話
大野容疑者は会社経営者2人に競走馬の購入を促し「息子を騎乗させる」などと語って約140万円もの水増しをしたという。すでにネット上では大きな話題となっており「あの大野の父親か」と話題になっている。
大野騎手は穴騎手として知名度もあり、スノードラゴンとサウンドトゥルーでG1競走も勝利している。息子にとっては非常に迷惑な話であり、今後の騎乗数などにも影響が出ないか心配されている状況だ。
競馬界では最近、不祥事が相次いでいる。5月にはG1ホース・ジュンライトボルトなどの馬主で知られる河合純二が出資法違反容疑で逮捕された。「中央競馬ワイド中継」などのスポンサーを長年務めていた人物だっただけに、こちらも大きな衝撃をもって報じられた。
さらにこれだけにとどまらない。他にも今後事件が報道されるのではないか、という話もある。
アイドルホース関連の馬主に強制わいせつ疑惑
「まだ公に報道されていませんが、園田競馬の馬主に『強制わいせつ疑惑がある』とここ最近ウワサは広まっています。地方競馬の馬主は基本的にそこまで著名ではない場合が多いですが、この馬主はあるアイドルホースで注目された人物。そんな人に『強制わいせつ』となれば大騒ぎにはなります。
2010年には、ロイカバードなどの馬主で知られる寺田寿男氏が未成年女性にお金と引き換えにわいせつな行為をしたとして書類送検されたこともありました。競馬界は巨万の富を持つ人々の集まり。まだまだこういった不祥事はたくさんあると思われます」(メディア関係者)
先日は今村聖奈騎手など若手騎手6人が調整ルームでのスマホ使用で騎乗停止、炎上したが、こうした事件に比べればまだかわいいものにも思えてくる。
JRAだけで3兆円超の市場である競馬界。まだまだ叩けばホコリも出るだろう。
(文/中田昭如)