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JRA「隠蔽体質」大野拓弥父詐欺事件で再燃…今村聖奈事件、大塚亮一給付金問題など

発行責任者 (K.ono)

 JRA大野拓弥騎手の父である大野裕容疑者が。共同馬主への出資額を水増しした容疑で書類送検された。

馬主に「強制わいせつ疑惑」も浮上

 大野容疑者は馬主資格を有しており、会社経営者に共同馬主の出資額を水増しして詐取した容疑である。息子の名前も使って出資を募ったという話もあり、息子にとっては大変な迷惑となる話である。新聞では名前が出ているものの、ネットニュースでは匿名になっている点などに疑問も持たれている。

 最近はJRA関連の不祥事が増加している印象だ。「ジュン」の冠名で知られる馬主の河合純二が出資法違反で逮捕された。さらに一部では園田競馬の有名な馬主に「強制わいせつ疑惑」も浮上。今後大きく報道がなされるのではないかとも言われている。

 騎手関係で言えば、今村聖奈騎手や角田大河騎手など若手ジョッキー6人が調整ルームでのスマホ使用で1カ月の騎乗停止に。プロ意識の低さに世間からのバッシングが降り注ぐ事態となった。今村騎手などは一切謝罪をせず、その面でも批判が大きくなっている状況だ。

 今年だけでもこうした不祥事は世間を騒がせる。中央競馬という規模を考えれば当然と言えるか。

 過去をさかのぼればいくらでもある。2020年には笠松競馬の関係者4人が馬券を購入した疑いで事情聴取を受ける事態になったことも。

 さらに2021年には、新型コロナ持続化給付金をJRAの厩舎関係者160名以上が不適切に申請・受給していたことが発覚。その指南をしたのが「ワールドプレミア」などを所有する税理士の大塚亮一氏と判明し、こちらも大炎上することとなった。

JRAも変革が必要

「特に中央競馬は巨額が動き収入なども高いことから不祥事には厳しく糾弾されることも多い傾向にあります。

それ以上にJRAが農水省管轄で守られている立場にあることが、世間の反感を買いやすい部分もあるのでしょう。今後も競馬界の問題は神経質に対応されるでしょうね」(メディア関係者)

 潔白が求められる世の中を考えれば、JRAも変革が必要なのかもしれない。
(文/堂島俊雄)