6月28日に開催される帝王賞(G1)において、JRAの出走予定馬が発表された。
注目されているのがジュンライトボルト
川田将雅鞍上、昨年のチャンピオンズC2着のクラウンプライド、昨年のJBCクラシックを制したテイオーケインズ、昨年覇者のメイショウハリオ、武豊鞍上で同舞台で実績のあるノットゥルノなど、ドバイWCを制したウシュバテソーロこそいないものの、なかなかのメンバーが出走を予定している。
帝王賞は地方交流重賞でももっとも価値の高いレースであり好メンバーが集まるが、今年も中央所属馬の優勢は変わらずである。
そんな中、ある意味注目されているのがジュンライトボルトである。
昨年のチャンピオンズCでクラウンプライドとの激戦を制し、石川裕紀人騎手に初G1制覇をもたらした強豪だ。6歳にして花開いた良血馬で、友道康夫厩舎のダートのエースといえる。今年の海外遠征ではR.ムーア鞍上で良好な結果は得られなかったが、石川裕紀人騎手に戻っての国内再始動だけに簡単に見切れない馬である。
ただ、注目されているのはそれだけではない。
ワールドプレミアの事件も
「馬主の河合純二氏は5月、警視庁生活安全課によって出資法違反容疑で逮捕されました。同馬主は【ジュン】の冠名で知られ、これまでジュンツバサなども所有しています。
河合氏が仮に禁固以上が確定した場合、馬主資格が剥奪されます。現状は何とも言えませんが『ジュンライトボルトが勝つと何とも複雑』『応援はしづらい』といった声もありますね。
2021年、JRA関係者の持続化給付金問題が叫ばれた際も。当該の税理士で馬主でもある人物が所有するワールドプレミアが天皇賞・春に出走。優勝しましたが、複雑な心境のファンも多くいたようです。
馬主の不祥事や刑事事件は時折あるもの。競走馬に罪はないんですがね……」(競馬誌記者)
純粋にレースを楽しみたいところなのだが……。
(文/堂島俊雄)