※画像は「Nadaraikon」より
17日（土）、函館競馬場5Rの新馬戦（1200m）で、武豊騎手が騎乗するのがビッグアーサー産駒のココシャンパーニュだ。
ともに菊花賞を制した名コンビ
短距離戦線で言っての実力を示しているビッグアーサーだけに、短距離の新馬戦では無視できない存在だ。もちろんその点でも注目が集まるが、武豊騎手と“オーナー関係”もまた、ファンの間で話題になっている。
同馬のオーナーは大塚亮一氏。武豊騎手とのコンビは2018年の10月京都でデビュー勝ちを決めたワールドプレミア以来となる約4年8ヶ月ぶりとなる。このワールドプレミアに関し、両者には“因縁”があると言われている。ともに菊花賞を制した名コンビだったはずなのだが……。
武豊騎手が2021年の日経賞で怪我をし、石橋脩騎手が代打で騎乗。しかし、武豊騎手が回復した後の次のレース、天皇賞・春では、福永祐一騎手（当時）への乗り替わりが発表された。同時期に競馬界では、新型コロナの持続化給付金不適切受給問題が浮上しており、この問題に関与したと噂されたのが大塚オーナーだった。騎手会長である武豊騎手という難しい立場にいた可能性もあり、その後ワールドプレミアに騎乗することはなかった。
武豊騎手と大塚オーナーの関係が修復
その後は同オーナーに騎乗することもなく「絶縁」とも言われていたが、昨年から変化が。武豊騎手と大塚オーナーの関係が修復され、彼らは再びコンビを組んでいる。1月のリアドでコンビを組み始め、11月にはプラチナジュビリーで勝利を挙げた。今年に入ってからも、同オーナーの所有するスイープアワーズという良血馬の主戦を務めるなど、二人の関係は良好だ。この復縁ムードは、武豊騎手が2歳新馬競走の騎乗を頼まれたことからもうかがえる。
ココシャンパーニュは早い時期にゲート試験に合格。一時的に放牧された後、5月上旬に再び厩舎に戻り順調に調整が進められている。
もし初戦で勝利すれば、目指すは夏の函館2歳S（G3）のはず。今後の武豊騎手と大塚オーナーの関係においても重要な一戦となりそうだ。
（文／河島栄次郎）
宮城県出身。エンタメ・娯楽関連のwebメディア編集、運営を経て、2020年にミツイグラフ株式会社を設立し、メディア運用や投資でスタッフ2名ながら2年間で1億円以上の営業利益を達成。現在は会社経営ならびにwebメディア「Flat Plat」発行責任者として活動。北海道在住の愛犬家（小型に限る）。