住宅建築業ハシモトホームの青森支店(青森市)に勤務していた40代の男性社員が自殺し、遺族がパワハラがあったとして社と橋本吉徳社長に約8000万円の損害賠償を求める訴えを青森地裁に起こした問題。
賞状形式の「症状」が交付
2018年に亡くなった男性には、上司である課長から「おまえバカか」という内容のメールが複数回送られ、同年の新年会で賞状形式の「症状」が交付され、その内容があまりにも悪辣かつ侮辱的なもの(「今まで大した成績を残さず」「あーあって感じ」「細菌」「頑張ってない様ですが」という言葉が並ぶ)だったこともわかっています。
ネット上ではハシモトホームに対する厳しい意見が多数ありますが、ここであえて紹介することはありません。わざわざ糾弾するまでもなくハシモトホームの文化やパワハラ容認が100%悪いのは間違いなく、議論の余地もないことだからです。
最近は企業規模を問わず、社内のパワハラや自殺が内部告発等によって世の中に出る機会も増えてきました。そのたびにバッシングがなされ、横行していた非常識行為に驚きと呆れの声が集まります。
今回のハシモトホームの中身はその中でも衝撃的なもので「症状」などの悪趣味は理解に苦しむものですが、そのインパクトのせいか、ネット上にも「動き」があったと、webメディアの記者は語っています。
ハシモトホームが一時『閉業』?
「Google検索をすると、ハシモトホームが一時『閉業』になっている?と話題になりました。
実際には一般ユーザーから『閉業を提案された』ことでGoogleに反映されただけのことで、現在は元に戻っています。正常な判断が下されていないとAIが動いたのかどうなのか……。
ハシモトホームはネット上のクチコミももともとかなり悪いので、問題のある素養はあったように見受けられます。青森、岩手、秋田と東北3県で事業展開をしているようですが、今後当分はビジネスがしづらくなるのではないでしょうか」
こういった過剰なパワハラを受けている人は、迷わずに逃げて欲しいと思うばかりです。
(文/谷口譲二)