25日午後、東京都新宿区の東京メトロ副都心線東新宿駅で「車内で暴れている男性」の通報があり、電車が発射直後に緊急停止した事件。
「車内で足を伸ばして座っている人がいた」
警察が現場に駆け付けると40代の男性客がホームに座り込んで「車内で足を伸ばして座っている人がいた」ことにいらついたと話したそうです。
乗客の一部が非常用のドアコックを使って降車するなどし、副都心線や関連する電車も遅れが生じる大迷惑な事態となったわけですが……。
近年は首都圏の電車におけるトラブルや事件がひっきりなしに起こっており、昨年10月には、人気映画『バットマン』の宿敵“ジョーカー”の服装をした男が京王線の車内で人を刺し、さらには火をつけるという「新宿ジョーカー事件」も起き、世間に衝撃をもたらしました。
もちろんこの騒いだ男性は多方面に迷惑をかけたという点で擁護できるものではないですし、多くの乗客が恐怖に駆られた事実は覆りません。
その一方で「車内で足を伸ばすやつが腹立つのは確か」「個人的に足伸ばすより足開く奴の方がムカつく」「これは足伸ばして座ってる人が悪いでしょ。最低限のマナーだし邪魔だし」「怒った理由は共感するけどそこまでやらなくても」など、原因を作った乗客こそ大きな問題ではないか、という声もあります。
『逮捕』とは報じられず
乗車マナーという面でも注目を浴びているこの騒動ですが、今後この暴れた男性はどうなるのでしょうか。
「確保はされましたが『逮捕』とは報じられていません。ケガ人や現状被害者がいない(遅延の被害者は多数ですが)ことを考えれば、単なる迷惑行為ということで処理される可能性もあるようです。
仮に逮捕されなくても、ネット上では暴れる男性の顔写真が出回ってしまっており、そのうち特定されてしまうかもしれません。いずれにせよ、公共交通機関を止めた影響というのは計り知れないものがあります」
「最近こういうのが多くて外出るのが怖い」という意見、ごもっともです。
(文/谷口譲二)